抗がん剤と闘うためにやったことと3つの決意
2014年6月に小さな乳がんが見つかって手術、放射線治療、抗がん剤のいわゆる3大療法(標準療法というらしい)を主治医に示唆された。
実際は手術するまでは、放射線治療で終了する予定だった。7月に手術をし、腫瘍の病理検査をした結果、そのがん細胞が「微少乳頭癌」という、転移しやすい細胞だったため、手術前の方針を変更して抗がん剤治療まで行うことになったのだ。
抗がん剤治療は、とにかく嫌だった。医師にはやりたくないという意思を伝えた。多くのがん患者が苦しむ原因が抗がん剤治療であることを聞いていたし、抗がん剤でがんが治るわけではないことも知識として知っていた。
副作用として主治医は脱毛としか言わなかったけど、それ以外にも色々あることも予想できた。そして何より東京マラソンに当選していたので、体調が悪くなるようなことはしたくなかった。
夫は最初、「医者のいうことなんだから(素直に従ったら?)」という態度だった。しかし、長女に「パパは勉強しなさすぎだよ!」と一喝され、そこから夫婦で勉強が始まった。
済陽先生の
食事療法 なども参考にした。
ほかにもまだ様々な本ー医者の書いた本、患者の書いた本ーを読んだ。
悩んで悩んで倒れるぐらいまで考えて、また、高校時代の同級生(医師になっている人が多い。そのなかでも夫婦で乳がんの専門医をしている人がいる)にも相談し、結果的に抗がん剤治療を受け入れることを決めたわけだが、その時、決意したことがある。
1. 抗がん剤は一生に一度、今回限りしかしない
3. 抗がん剤が終わったら、薬物を排毒するため、断食療法をする
自分のがんは再発可能性が25%、医師の言葉では、標準療法をおこなえばその確率が半分になるという。しかし、それは何万人もの患者の統計数値でしかない。患者にとっては、0または100の世界なのだ。
がんの正しい治療法なんて、本当は医師にもわからない。患者だってわからないけど、わからないなりに選択していくしかないのだ。今回の選択が正しかったかどうか、きっと結論は出ないけど、3つの決意は守って行けるものだと感じている。
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